ハピネス──「VERY」で連載されていたタワマンママのナイショ話

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タイトル:ハピネス
著者名 :桐野夏生
初版発行:2016年2月20日
ページ数:500P
定価  :720円+税
出版社 :光文社
形式  :文庫(光文社文庫)

目次
第一章 タワマン
第二章 ケダン
第三章 ハピネス
第四章 イメチェン
第五章 セレクト
第六章 エピローグ

実家にあった本で、処分するとのことだったのでその前に拝借しました。

著者の桐野夏生氏は、93年に『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞、98年に『OUT』で日本推理作家協会賞を受賞された方です。また、99年には『柔らかな頬』で直木賞も受賞されています。
個人的には、女性によるノワール作家の印象が強いです。

この本は、タワーマンションに住むママ友グループを舞台にした物語です。
読む前は、一時流行った『マザーゲーム』や『名前をなくした女神』みたいなママ友カーストのヒエラルキーをおどろおどろしく描いた内容かと思ってたんですが、ママ友の生活レベルからくる違和感や小さな格差から生じる確執についてはストーリーにあまり絡まず、主人公に意外な過去があり、それによって物語は次第に違う方向へ話が進んでいきます。

家族愛がテーマな印象を受けました。

また、若い夫婦の話なんだなと、ある意味微笑ましく感じました。
40を半ばを過ぎた自分からすれば、夫婦なんて許しあって生きていくもんだよねって言ってあげたかったです。

このレビューを書く際、この作品が雑誌『VERY』で連載されていたと知り、ナルホドと思いました。

インパクトは今一つでしたが、この著者にしては毒は薄いので読みやすいかなとは思います。興味を持たれた方は一読してみてはいかがでしょう。

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幻の女──タイムリミットサスペンスの古典

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タイトル:幻の女〔新訳版〕
著者名 :ウイリアム アイリッシュ
初版発行:2015年12月25日
ページ数:407P
定価  :980円+税
出版社 :早川書房
形式  :文庫(ハヤカワ文庫)

目次
1 死刑執行日の百五十日前
2 死刑執行日の百五十日前
3 死刑執行日の百四十九日前
4 死刑執行日の百四十九日前
5 死刑執行日の九十一日前
6 死刑執行日の九十日前
7 死刑執行日の八十七日前
8 死刑執行日の二十一日前
9 死刑執行日の十八日前
10 死刑執行日の十七日前、十六日前
11 死刑執行日の十五日前
12 死刑執行日の十四日前、十三日前、十二日前
13 死刑執行日の十一日前
14 死刑執行日の十日前
15 死刑執行日の九日前
16 死刑執行日の八日前
17 死刑執行日の七日前
18 死刑執行日の六日前
19 死刑執行日の五日前
20 死刑執行日の三日前
21 死刑執行日
22 死刑執行時
23 死刑執行日後のある日


ネットでオススメの本と紹介されており、興味を持ったため購入しました。
著者のウイリアム・アイリッシュ氏は、1903年から1968年の間の人生で、コーネル・ウールリッチやジョージ・ハプリィ名義でも作品を執筆し、いくつかの長篇と200以上の中短編を発表して多くの読者を魅了したそうです。

この作品は、死刑執行日が刻々と迫る中で真実を追求するタイムリミットサスペンスで、早川書房創立70周年記念のハヤカワ文庫補完計画全70点の中の一策として選ばれ、新訳版として発行されました。

オールタイムの傑作という触れ込みだったのですが、正直、つまらなくはなかったものの、目の覚めるようなサプライズは感じませんでした。
個人的には、当時はすごかったのかもしれないけど、今では凡庸な作品という印象です。

また、同時代の話だからだか、『ブラックダリア』みたいな印象を受けました。

ただ、この作品は1944年に映画化もされ、また日本でも戦後何度かTVドラマ化されているとのこと。そうとは知らず、すでにこの作品に触れていたので感動が減じしまったのかもしれません。

ミステリの古典として、読んで損はない1冊だと思います。

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最後まで、読んでいただきありがとうございました。

ビッグデータ・コネクト──IT業界の闇が感じられる警察小説

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タイトル:ビッグデータ・コネクト
著者名 :藤井太洋
初版発行:2015年4月10日
ページ数:426P
定価  :790円+税
出版社 :文藝春秋
形式  :文庫(文春文庫)

目次
プロローグ──不起訴
 1脅迫
 2沢木
 3再会
 4奇妙なチーム
 5武岱
 6合宿所
 7コンポジタ
 8帰路
 9テント
10再逮捕
11調べ室
12告白
13内藤
14別荘
15白いドーム
16裏切り
17暴露
エピローグ

京都府警サイバー犯罪対策課の刑事を主人公に据え、ITエンジニアの誘拐事件を発端に、行政サービスと民間委託計画の影に潜むビッグデータの危機が炙り出されていく様子が描かれた警察小説です。

著者の藤井太洋氏は、IT技術を軸に様々な未来を描かれている方で、電子書籍で自費出版した小説が異例の話題作となり、加筆訂正の上、早川書房より『Gene Mapper -full build-』としてデビューしました。その後、第2長編『オーピタル・クラウド』で第35回日本SF大賞を受賞します。
また、この作品も「本の雑誌」2015年8月号にて、2015年上半期エンターテイメントベスト1に選ばれました。

藤井太洋氏の作品は何作か読んでいて安心感がありましたが、この作品は、本格警察小説ということで、ちょっと自分の趣味とは違うかもと思って敬遠していました。
ですが、読んでみると警察小説なのは間違いありませんが、この著者らしさは健在で、もっと早く読めばよかったと後悔するほどでした。
いろんなジャンルで自分らしさを出せるなんてスゴイと思います。

特に、ITエンジニアの過酷な労働環境がリアルに描かれている部分や、誘拐事件の真相などに衝撃を受けました。

また、ラストが意味深に終わるところも想像が膨らみます。読む人によってラストの結論はそれぞれなんでしょうね。

XPが主流のOSであることに古さを感じてしまうのが残念ですが、逆に2015年の4月の本なのに時代の流れの速さを認識できるかもしれません。。

速く読んでおいた方がいい一冊だと思いました。

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最後まで、読んでいただきありがとうございました。

タックスヘイブン──佐藤優が絶賛するのも納得!のインテリジェンス小説

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タイトル:タックスヘイヴン
著者名 :橘玲
初版発行:平成28年4月15日
ページ数:533p
定価  :770円+税
出版社 :幻冬舎
形式  :文庫(幻冬舎文庫)

目次

第一章 邂逅
第二章 秘密
第三章 熱帯
第四章 彷徨
第五章 夜の動物園
第六章 桜雨

実家にあって、借りた本。

著者の橘玲氏は経済小説作家で「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとりでもあります。投資や経済に関するフィクション・ノンフィクションの両方を手がけており、自分も『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 』や『大震災の後で人生について語るということ』などを読んでいます。(それぞれの感想はコチラコチラ

この本は、シンガポールと日本を舞台に、莫大な金額のカネをめぐって強欲な人々が暗躍する、国際金融サスペンスです。主人公に高校時代の同級生である男女3人を据え、淡い三角関係が物語に彩りを添えています。

ボリュームのある内容でしたがスピード感があって中だるみもなく一気に読み切りました。
佐藤優氏が絶賛しているのもうなずけます。

ただ、個人的に気に入ったシーンはインテリジェンス小説としてのシーンより、シンガポールの夜の動物園のシーンでした。
実際の夜の動物園は不気味かも知れないけど、この物語の中ではひどく幻想的に感じられました。

デビュー作、マネーロンダリングみたいな雰囲気なので、著者のデビュー作が好きな人なら、きっと気に入ると思います。

また、物語の本筋には関係ないのですが、北朝鮮の核ミサイル配備について予知していたのはスゴイと思いました。

著者の関連サイトに、『国際金融ミステリー『タックスヘイヴン』フォトツアー』を見つけました。読後にこちらに寄って、物語の余韻に浸ってみるのもいいかも知れませんよ。

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最後まで、読んでいただきありがとうございました。

境遇──女の友情についてのコンパクトな佳作

どうも、緒浅丸です。
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タイトル:境遇
著者名 :湊かなえ
初版発行:2015年10月18日
ページ数:317P
定価  :630円+税
出版社 :双葉社
形式  :文庫(双葉文庫)

目次
第一部 あおいリボンはおかあさん
第二部 ムスコヲブジカエシテホシケレバ
第三部 樅の木町殺人事件
第四部 真実の公表
それから
絵本「あおぞらリボン」


実家にあって借りてきた本。

著者は広島出身の湊かなえ氏。2009年に『告白』で第6回本屋大賞受賞、2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞、そして2016年の5月に『ユートピア』で第29回山本周五郎賞受賞されています。
映画化やドラマ化をされた作品も多数あり、ご存知の方も多いでしょうね。

この本は、朝日放送の創立60周年を記念するドラマのために書き下ろした小説で、2011年10月に出版され、ドラマは同年12月に放送されています。

政治家の妻で、絵本作家である陽子と、その親友で新聞記者の晴海の2人の視点を中心に、選挙活動中に起こった誘拐事件の顛末が描かれています。

ドラマを意識して書かれたからか、テンポよくまとまっていると感じました。
特に、最後の章の「それから」がまさにドラマのエンディングっぽかったです。
ただ、意外な犯人、意外な真相と、畳みかけるように驚きが押し寄せますが、それを消化しきる前に物語が終わってしまうのが少し残念でした。

そもそもが、自分が惹かれるものがあって手に取ったわけじゃないんで、すごくハマりはしなかったんですが、ペテラン作家だけあって、スイスイ読み進められます。
主人公たちと同世代のアラサー女性ならもっと感情移入出来て楽しめたかもしれないですね。

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小学生の子供を2人持つ40代のサラリーマンです。
ビジネス書・自己啓発書からラノベまで幅広く、書評や感想をアップしています。

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