水の柩
どうも、緒浅丸です。
今日ご紹介する本はコチラ↓↓


タイトル:水の柩
著者名 :道尾秀介
初版発行:2014年8月12日
ページ数:359P
定価 :660円+税
出版社 :講談社
形式 :文庫(講談社文庫)
目次
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
終章
解説
実家にあった本です。処分するというのでその前に一読したいと思い、積読にしていました。
著者の道尾秀介氏は、2004年、『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し小説家デビューした方で、2011年、『月と蟹』で第144回直木賞を受賞しています。
秀逸なトリックを用いながら、人間の心情を丁寧に描く作風が人気の方で、TVでも今夜はナゾトレなどに出演されていますね。
いままで、『背の眼』や『骸の爪』『シャドウ』『カラスの親指』『ソロモンの犬』などを読了しましたが、どれも面白かったです。
(個人的には初期の真備シリーズやシャドウが好みでした)
この本は、ひなびた温泉町を舞台に、老舗旅館の長男で中学二年生の主人公が、文化祭をきっかけに言葉を交わすようになった少女と、タイムカプセルの手紙を取り替える行為をきっかけに成長していく物語です。
最後まで読み終えると十分満足できる作品でしたが、最初はとっかかりが悪く、いまいちな印象でした。
そもそも読みたくて手に取ったわけじゃない段階で、すでに評価のハードルが上がっているわけですが、田舎の温泉町という舞台が、辛気臭くてあまり気乗りしないうえ、時系列が分かりにくく、思わせぶりで、正直読みにくかったです。
主人公のあだ名が「堀内」だったりするのにも萎えます。
ただ、文化祭の辺りからようやく物語の雰囲気がつかめてくると、後半からはのめりこむ様に一気に読み終えることができました。
「天泣」のフレーズもステキだったし、終わり方も丁寧に描かれていました。
ぶっちゃけ、6章以降が本当に書きたいことなんじゃないかと思いました。
個人的には、ミステリ的な構成が、逆に物語の骨組みを華奢にしている印象を受けました。
ミステリーを期待すると肩透かしを食うかもしれませんが、少年の成長物語として読めば、きっと満足できるでしょう。
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最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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著者名 :道尾秀介
初版発行:2014年8月12日
ページ数:359P
定価 :660円+税
出版社 :講談社
形式 :文庫(講談社文庫)
目次
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
終章
解説
実家にあった本です。処分するというのでその前に一読したいと思い、積読にしていました。
著者の道尾秀介氏は、2004年、『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し小説家デビューした方で、2011年、『月と蟹』で第144回直木賞を受賞しています。
秀逸なトリックを用いながら、人間の心情を丁寧に描く作風が人気の方で、TVでも今夜はナゾトレなどに出演されていますね。
いままで、『背の眼』や『骸の爪』『シャドウ』『カラスの親指』『ソロモンの犬』などを読了しましたが、どれも面白かったです。
(個人的には初期の真備シリーズやシャドウが好みでした)
この本は、ひなびた温泉町を舞台に、老舗旅館の長男で中学二年生の主人公が、文化祭をきっかけに言葉を交わすようになった少女と、タイムカプセルの手紙を取り替える行為をきっかけに成長していく物語です。
最後まで読み終えると十分満足できる作品でしたが、最初はとっかかりが悪く、いまいちな印象でした。
そもそも読みたくて手に取ったわけじゃない段階で、すでに評価のハードルが上がっているわけですが、田舎の温泉町という舞台が、辛気臭くてあまり気乗りしないうえ、時系列が分かりにくく、思わせぶりで、正直読みにくかったです。
主人公のあだ名が「堀内」だったりするのにも萎えます。
ただ、文化祭の辺りからようやく物語の雰囲気がつかめてくると、後半からはのめりこむ様に一気に読み終えることができました。
「天泣」のフレーズもステキだったし、終わり方も丁寧に描かれていました。
ぶっちゃけ、6章以降が本当に書きたいことなんじゃないかと思いました。
個人的には、ミステリ的な構成が、逆に物語の骨組みを華奢にしている印象を受けました。
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最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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