64(ロクヨン) 下──ミステリベスト二冠も納得の警察小説

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タイトル:64(ロクヨン) 下
著者名 :横山秀夫
初版発行:2015年2月10日
ページ数:429P
定価  :640円+税
出版社 :文藝春秋
形式  :文庫(文春文庫)

以前、実家で処分するといっていた本の中で、興味を惹かれたものだけ持って帰ったのですが、その中の1冊です。

著者の横山秀夫氏は、新聞記者から作家になった方で、『ルパンの消息』がサントリーミステリー大賞佳作に選出され、98年に「陰の季節」で松本清張賞を受賞、2000年には「動機」で日本推理作家協会賞を受賞されています。
個人的には、『第三の時効』や『クライマーズ・ハイ』の印象が強いです。
もちろん、この『64(ロクヨン)』も有名ですよね。
2015年にはNHKでドラマ化2016年には映画化もされています。

下巻では、上巻で判明した驚愕の事実に加え、長官視察の本当の目的が発覚し、さらにD県警を揺るがす事件が発生します。

なかなか伺い知れない警察の内部事情やマスコミの様子などが描かれ、重厚な内容となっていて、息詰まる展開が目白押しで一気読みしてしまいました。

特に、記者会見の様子は臨場感があり、さすが記者出身の著者だと思いました。

あと、主人公と娘のエピソードが不完全燃焼に感じる部分があったり、登場人物が雑多な印象があったんですが、後から知りましたが、この作品がD県警シリーズだからなのかも知れません。

次々と現れる衝撃の展開に、緊迫感が重ね塗りされていく読み心地が堪能できる作品です。
興味を持たれた方は一読してみてはいかがでしょう?

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最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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64(ロクヨン)上──組織に属する者なら共感必至の警察小説

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タイトル:64(ロクヨン) 上
著者名 :横山 秀夫
初版発行:2015年2月10日
ページ数:355P
定価  :640円+税
出版社 :文藝春秋
形式  :文庫(文春文庫)


以前、実家で処分するといっていた本の中で、興味を惹かれたものだけ持って帰ったのですが、その中の1冊です。

著者の横山秀夫氏は、新聞記者から作家になった方で、『ルパンの消息』がサントリーミステリー大賞佳作に選出され、98年に「陰の季節」で松本清張賞を受賞、2000年には「動機」で日本推理作家協会賞を受賞されています。
個人的には、『第三の時効』や『クライマーズ・ハイ』の印象が強いです。
もちろん、この『64(ロクヨン)』も有名ですよね。

この作品は、S64年の時の話かと思ったら、それから14年経過した時期が舞台の物語でした。
元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信が、記者クラブと匿名問題で揉める中、“昭和64年”に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件への警察庁長官視察が決定します。だが被害者遺族からは拒絶され、刑事部からは猛反発をくら対応に追われる様子が描かれています。
そんな中、誘拐事件に隠された秘密が判明してびっくりしました。

サラリーマンなど、組織に所属する人間なら身につまされる場面も多いでしょう。
組織と個人の相克が浮き彫りにされています。
続きが気になって、グイグイ読めちゃいました。

すぐに後半を読み始めたいです。

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最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。

ハードボイルド風に生きてみないか──間違いなく自分の生き方に影響を及ぼした1冊

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タイトル:ハードボイルド風に生きてみないか
著者名 :生島治郎
初版発行:1984年2月15日
ページ数:254P
定価  :370円
出版社 :KKベストセラーズ
形式  :文庫(ワニ文庫)

目次

ハードボイルドって何だろう
裏切りや挫折感が男をつくる
タフでなくては生きていけない
〝神のごとき名探偵〟は死んだ
ハードボイルドはプロの生き方だ
自分の財産になる〝失敗〟をつくれ
時には人を殺さねばならない
もっと冒険ができないか
殴られたときにこそ個性がでる
ハードボイルドは立ち直りの哲学だ
敗北を敗北とは認めない
恋に生きるか仕事に生きるか
孤独とか一匹狼なんて口にしないものだ
ハードボイルド風 恋愛の方法《Ⅰ》
ハードボイルド風 恋愛の方法《Ⅱ》
ノウといえる自分をもて
探偵マーロウが結婚すると
キザだっていいじゃありませんか
英語がダメでもハードボイルドはわかるよ
酒や食べもので男がわかる
金の儲け方にも主義があるはずだ
ギャンブルに何を賭けるか
スクェアから匹夫に生きよう
男ならふりむかないで歩け

8月の終わり頃、ふと思い立って、自分が今まで読んできた本で影響を受けた本を整理してみたくなりました。
自分は、1998年にホームページを作成して以来、ずっと読んだ本の感想をUPしてきています。ですが、それ以前のものについては記憶をたどるしかありません。
そんな中、思い出した1冊がこの本でした。
本棚から見つけると、懐かしくなって読みふけってしまいました。

松田優作の『探偵物語』に感動して、もっとハードボイルドを知りたくなって購入した本です。たしか、中学3年の頃だったと思います。

著者の生島治郎氏は上海の生まれのハードボイルド作家で、『追いつめる』で直木賞受賞されています。ミステリー雑誌の編集長を経て、本格的なハードボイルド小説を日本の文壇に確立させました。
この本は、その著者がその「ハードボイルド風生き方」のすべてを伝授するために書かれた本で、古今東西(当時)のハードボイルド小説をたたき台に、縦横無尽に「ハードボイルド風生き方」を語っています。

40過ぎの今読むと、懐かしいと感じる半面、浮世離れしたアドバイスだなぁ、とも思いました。いろんな指南の根拠がハードボイルド小説というフィクションですから。
もっとも、著者自身は、自分の半生をハードボイルド小説に昇華できるほどスゴイ人生を送られているので、単に僕の器が小さいだけなのかもしれません。

自分は、いつか大人になったらこういう風に生きよう! と思いながら、いつの間にか40半ばを越えつつある状態です。この本に書かれている生き方どころか、この本に紹介されている本もほとんど読んでいません。(チャンドラーをちょろちょろぐらいです。でも、ギャビンライアルはこの本で知ったかも)
ディック・フランシスとか、ホーンブロワーシリーズとか、読もう読もうと思いつつ20年以上経過しちゃっています。

ハードボイルドのオススメレビュー本としてや、ハードボイルド小説の書き方指南としても読めるかも知れません。

絶版かも知れませんが、ブックオフや図書館で見かけたら手に取ってみてはいかがでしょう?

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最後に、個人的に気になったフレーズです。

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後妻業──現代社会に潜む恐るべき実態

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タイトル:後妻業
著者名 :黒川博行
初版発行:2016年6月10日
ページ数:490P
定価  :740円+税
出版社 :文藝春秋
形式  :文庫(文春文庫)


2014年ごろ起こった事件がこの作品と類似していると評判になり、以前から気になっていた本です。文庫化を機に思い切って購入しました。

著者の黒川博行氏は、1986年に『キャッツアイころがった』で第4回サントリーミステリー大賞を受賞して作家活動に入った方で、2014年には『破門』で直木賞も受賞されています。
自分は、この著者の名前はよく聞いていましたが、著作は今まであまり読んだことがありませんでした。(調べたら10年ぐらい前に『燻り』という短編集を読んでいた)
社会派ミステリー、ハードボイルド系の作家の方です。

この本は、高齢の資産家男性を狙う後妻業を描いた超問題作です。
結婚相談所の男と、結婚した老齢の相手と死別を繰り返す女につきまとう黒い疑惑が、徐々に暴かれ、後妻業の手口が余すところなく描かれています。

登場人物や土地の位置関係の描写がそっけないからか、自分の場合、正直なところ最初少しとっつきにくかったのですが、登場人物が出そろったあたりから俄然面白くなりました。

トリッキーなミステリではなく、薄皮を一枚づつ剥がしていくようにして真相に近づいていくような話なので、それが逆にリアリティがあり、読んでいて手に汗を握ります。
最後にきちんと見せ場を用意してあるのですが、むしろ逆にそれが、とってつけたような感が否めなかったぐらいです。

大竹しのぶ、豊川悦二で映画化もされ、近々公開される模様。
この夏オススメの一冊です。

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最後まで、読んでいただきありがとうございました。

神の棘 Ⅰ・Ⅱ

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タイトル:神の棘ⅠⅡ
著者名 :須賀しのぶ
初版発行:平成27年7月1日
ページ数:Ⅰ541P Ⅱ661P
定価  :Ⅰ750円+税 Ⅱ890円+税
出版社 :新潮社
形式  :文庫(新潮文庫)

目次(神の棘Ⅰ)
序章
第一章 天使祝詞
第二章 燃えるがごとき憂慮をもって
第三章 恩寵の死

目次(神の棘Ⅱ)
第三章 恩寵の死(承前)
第四章 聖都
第五章 神の棘
解説

第二次世界大戦前後の時代を舞台にした、ナチとカトリックの物語です。
著者の須賀しのぶ氏はコバルト文庫出身ですが、『 キル・ゾーン』シリーズや『天翔けるバカ―flying fools (コバルト文庫)』、『流血女神伝 文庫セット (コバルト文庫)』シリーズなど、骨太な物語を描く方です。
僕自身、この著者の『キルゾーン』シリーズが好きで、そもそも好きになったきっかけが『キルゾーン』シリーズの番外編『ブルー・ブラッド―復讐編 (コバルト文庫)』のジャケットに一目ぼれしたからで、第二次世界大戦のドイツを舞台と聞いては、読まないわけにはいかないと感じました。

ですが、読み始めたら本格的過ぎて、いい意味で裏切られました。

ハンバーグと思って注文したら、極上のステーキが出てきたような感じです。

読む前は、キリッとした軍服姿のSSと凛とした修道服を身にまとう修道士による、宝塚みたいな雰囲気の話かと思っていましたが、凄惨な史実に沿って描かれる、ずっと骨太で歯ごたえのある物語でした。

ナチス政権下で二人の男が、一人は修道士(そして衛生兵)に、一人はナチスの親衛隊・SSの将校になり、それぞれが歩む壮絶な道が、圧倒的な迫力を持って描かれていきます。
コンコルダート」「長いナイフの夜」「教皇回勅」「水晶の夜」「アインザッツグルッペン」「モンテ・カッシーノの戦い」……
二人の男性の人生を通して描かれる、不気味な事件やおぞましい計画、むごたらしい戦闘などが、史実に基づいていると思うと、愕然としてしまいます。

こんなの知っていたら日本国憲法第9条の改正なんて、絶対しようなんて思わないはず。

また、大きな時代の流れに巻き込まれたら、個人の意思なんて木の葉のように儚いものだと改めて確信しました。

読んでいる途中、自分の所属する組織がいつの間にかナチになっちゃったらどうする的な恐怖を感じたり、終戦になっても敗戦国にはなかなか平和が訪れないことに暗鬱な気分になったりしました。

キリスト教や第二次世界大戦時のヨーロッパについて全然詳しくないので、この物語のすべてを十分に咀嚼できませんでしたが、それでも十分に間違いなく傑作だと断言できます。

自分の心にも棘が刺さったみたいな読後感でした。

「あってはならないこと」が割とちょくちょく発生する現代社会、なんとなく不穏な情勢の今こそ、読むべき本です。

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最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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金融系40代サラリーマンです。
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